こんにちは、chacoです
3月に入ったのにまだまだ寒い日が続いていますが、子供たちには関係ないようで寒空の中、上着も着ずに遊びまくっているのを震えながら見ていました。母は年中無休ですね。。
皆さんは認知症をご存知ですか?最近メディアでも報道される事が多くなり言葉はご存知の方もいらっしゃると思います。
祖母が認知症だったこともあり、私はまったく知らない訳ではなかったですが、離れて暮らしていて年に数回会うか会わないかでしたので親戚から話を聞く程度でした。また、今ほど情報も溢れていなかったので何か病気の一種と言う認識でいました。
今回、母が認知症の症状で要介護1を受けたことで掛かりつけ医、行政の方と話す機会があったり、デイサービスの体験をしてみたり(体験は撃沈したのですが・・)と認知症そしてその症状がどういうものかが少しずつわかってきました。
母がいつ頃から症状が出始めたのか症状も含め振り返ってみようと思います。
認知症の種類
まず、認知症とは、脳の病気や障害といったさまざまな原因によって認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態のことだそうです。
一言に認知症と言っても型は様々あるようですが、大きく4つくらいに分類されます。
主な認知症の種類別割合
(出典:都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応(厚生労働科学研究費補助金疾病・障害対策研究分野認知症対策総合研究)
割合として一番多いアルツハイマー型認知症の症状として、初期は、物忘れのような症状に始まり、夕食をとったことを覚えていない等「行動そのものを覚えていない」ようになります。近い時期の記憶から徐々になくなっていき、進行すると徘徊、失禁、性格の変化等が現われ、日常生活を送るにあたって全般的なサポートが必要となります。
次に脳血管性型の症状は、障害を起こした脳の部位によって異なります。具体的には歩行障害、手足のしびれ、麻痺、排尿障害、言葉が出にくい、意欲低下、不眠、感情のコントロールがきかない等の症状があり、血管障害の発作が起こるたびに症状が段階的に重くなっていきます。そのため、リハビリテーションや生活習慣の改善によって再発作を防ぐことが重要で、症状の進行を遅らせることにつながります。
そして、レビー小体型認知症の症状は、手足の震え、身体のこわばり、歩行障害等があり、転倒しやすくなるため注意が必要です。また幻視、うつ症状、睡眠時の異常行動なども見られます。記憶力や判断力といった認知機能の障害は変動しやすく、頭がはっきりしている時とぼーっとしている時を繰り返しながら進行します。気分や態度、行動がころころ変わるのもレビー小体型認知症の特徴です。
その他として前頭側頭型認知症の症状は、性格が極端に変わる、万引きや悪ふざけなどの反社会的な行動が増える、柔軟な思考ができない、身だしなみが無頓着になるなど衛生面の管理ができない等の症状が現われます。また周りの状況に関係なく、同じパターンの言動や行動を繰り返す、時間に固執してスケジュールどおりに行動しないと気がすまない、という特徴もあります。症状が進行するにつれて次第に物の名前が分からなくなり、言葉が出なくなっていきます。
母の症状は上記の種類で分けるとしたらアルツハイマー型認知症なのかなと思います。
母の認知症状を疑い始めた時期
一言で言うならコロナ期間が大きかったと思います。
もともと社交的でない母ですが、コロナ期間に入り、今まで以上に外に出なくなり、人と接する事が無くなりました。私含め離れて暮らす子供たちも帰省が出来なくなってしまった事も要因としてあります。家にいるのでテレビを見る。過熱したコロナ報道でますます人と接さなくなってしまいました。
Line電話などで近況報告含め電話は頻繁にしていましたが、電話だけでは気づけなかったです。
コロナ期間がすこーし落ち着いた頃(まだまだ帰省すると回りに話せない時期でしたが(;’∀’))帰省した時に母のちょっとした異変に気付きました・・
- ご飯を作らなくなった
- 身だしなみに気を使わなくなった
- 無気力
今まで帰省する度に私の大好物を作って待ってくれていましたが、最寄りの駅まで迎えに来てくれるものの、総菜、出来合いを購入することが多くなりました。
子供たちがいた頃は作っていたけど自分が食べるだけなら何でも良いと言ってました。美味しいものを食べるのは好きだけど作るのはもう面倒くさいのだそうです。
身だしなみについても、母はずっと働いていた事もあり、身だしなみは子供から見てもすごくきっちりしていました。コロナ禍でマスク着用が必須となりどこかに行くこともない(70歳を過ぎて退職しました)ので身だしなみに気を使わなくなったそうです。
確かに言ってることは分かるけれど・・女性の方は分かるかもしれないですが、身だしなみを整えてお化粧をしたら、少しモチベーションって上がりませんか?!
美味しいものを食べるのが好き、旅行に行くのが好きと言う趣味?!はありましたがコロナ禍で両方とも出来なくなってしまい益々家に籠るようになってしまい身だしなみに配慮しなくなってしまいました。
一人で家でも出来る趣味を見つける事は必要だなと思いました。
一人で考えて行動する事を止めてしまった人に電話でどれだけ伝えても中々伝わらずもどかしい時間が過ぎていきました。
母も自分の変化に少し気づいていたり、祖母がそうだったこともありうすうす痴呆(認知症)かもしれないと思っていたと思うのですが、父との会話の中で認知症と言う言葉に異常に反応し機嫌が悪くなったそうです。
元々病院も好きではないので行くこともなかったのですが、症状を疑った父が自分の掛かりつけ医に何とか理由を付けて連れ出して受診させたところ、先生の第一声は「初期の認知症」でした。
先生は、「認知症は脳の病気の一種です。周りがその症状を受け入れて本人が過ごしやすい状況、環境を整えていきましょう。また、周りが疲弊してしまう共倒れが一番良くないので、我々医者、地域包括センター、ケアマネージャーと連携して様々共有しましょう」と話してくださいました。近所にとても良い先生がいたことに感謝です。
認知症の処方
医者嫌いの上に薬嫌いの母ですが、今の症状を進行させず維持させるように薬が処方されました。
それが下記です。↓↓
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)・・神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の“こわばり”や“つっぱり”をゆるめて、心と体の状態をよくします。 吐き気や食欲不振にもいいです。 具体的な症状としては、イライラ感や不眠などの精神神経症状、あるいは、手足のふるえ、けいれん、子供の夜なき、ひきつけなどに適応します。 いわゆる“疳”の強い子供にも好んで用いられます。
- ガランタミンOD錠12mg・・コリンエステラーゼ阻害薬(認知症治療薬)脳内の神経伝達物質(アセチルコリン)の量を増やしアルツハイマー病などの認知症における記憶障害(もの忘れ)、実行機能障害(問題解決能力の低下)、見当識障害(時間や場所の見当がつかない)などの症状の進行を遅らせる薬です。
父が管理して飲ませるようにしていますが飲んだり飲まなかったり・・まだちゃんと飲むまでには至っていませんが、薬の効用を読む限りきちんと守って飲んで欲しいと思います。
まとめ
認知症は完全に治ることはなくても少しでも進行を遅らせる事は出来ます。おかしいなと思ったら掛かりつけ医に相談したり、各自治体の認知症外来に相談することをお勧めします。父が気づき手続きしたおかげで母はまだ早めの対応が出来ている方だと思います。
後は、社会から孤立せず、何かしら関わることが大切なのかなと思いました。今は昔ほど隣近所が知り合いと言うことがないですが、自分が今住んでいる所のコミュニティーを知ってみるのも良いのかなと。性格もありますしこれが正解って言うことはないんですが、認知症は本人はだんだん分からなくなる不安で辛いのは一番ですが、周りが本当に疲弊すると聞きます。正直毎日一緒にいる父は大変だと察します。誰かに助けを求めたり協力したりそういうことが出来る環境作りをしていかなければいけないとつくづく思いながら毎日過ごしています。
今日はこれでおわりです。
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